この英語版ビデオ「川越まつり Kawagoe Festival 」は、川越市の姉妹都市であるアメリカ合衆国セーラム市に、川越市在住の民俗写真家、宗形慧さんの写真が贈られることになり、それを契機に編集したものです。写真だけでは語れない川越まつりとその背景がアメリカの人たちにも分るように、それまでにマイクロメディアで撮影していた川越まつりのビデオを英語版に編集しました。そのため冒頭部分には川越市と伝統文化の説明が入っています。
最近(2009年春)ではNHKの連続ドラマ「つばさ」で、さらに賑わっている川越市ですが、このビデオの撮影された1990年代前半は、いわば「失われた10年」の時代であり、一番街の人手でもさほど多くはありませんでした。経済的理由で、祭りに参加しない山車が幾台もありました。しかし、不況の時にこそ、お祭りは地元の人々で盛り上がるものです。まだ、暦どおりの日時で祭りが行なわれた時代であり、それだけに、観光客も今ほど多くはありませんでした。祭りの終わりに、「老人ばかりなってしまったと思っていたけれど、今日はたくさんの若い人たちが祭りに参加してくれ、まだまだここも捨てたもんじゃないと安心しました。」という内容の挨拶で締めくくられたことを覚えています。…そして、しばらく後には、祭りは土・日に変更され、安全のための警備も増え、…市庁舎に近い広場には、山車が揃うようになりました。
今年の3月にJCIIフォトサロンで宗形さんの川越の写真展「川越 1979-2008」(モノクロ)がありました。そこに展示された写真の多くには、私が宗形さんとともに(撮影の補助としても)見て回った、かっての川越がありました。一番街の電線を地中化し、まつり会館を開設した市の力もありますが、菓子屋横丁に人力車を置き撮影スポットとし、広い店内には「三丁目の夕日」を思わせる昭和30年代の居間の再現など、ここを観光名所にしたてあげた田中屋さんの力、そして伝統の店を守った商人・職人の創意工夫、近郊の方々の伝統芸能、さらに東京に近いという江戸時代よりの地の利、これらがあってこそ、今の川越まつりのにぎわいがあるのだと思います。
1990年代の古き川越まつりを、アナログの映像でお楽しみください。
宗形さん撮影の川越まつりの豪華な写真もお楽しみください。
今年の8月には、川越ゆかりの絵師、舩津蘭山の画稿を展示している蘭山記念美術館にて個展を開催いたします。展示内容が決まり次第、お知らせいたします。
川越まつり 曳きまわし

川越まつり 曳っかわせ

南田島の足踊り(川越まつりの山車にも出ます)

